All-New Model for 2024 [ TRAVER ]

「いつかはマウンテンバイクに乗ってみたいな。」

サイクリストの興味が、またMTBへと広がってきたのだろうか。グラベルバイクという概念が生まれ、舗装路のみならず自転車を楽しむことも一般的になったためか、この数年でそんな声を聞くこともしばしば。

一種の憧れとも捉えることができるこの想い。40年以上前、MTBの起源からその歴史をともに歩んできた私たちBREEZERにとっては何よりも嬉しい。しかし、そんな声を聞けば聞くほど頭をよぎる一つの考えもある。

「このうちの何人の人に、その"いつか"が来るのだろうか...。もしかして、MTBは、自分たちが思ってる以上に敷居が高いイメージがあるのでは...?」

確かに考えてみると、「車体も持っていないのにいきなりフィールドに出かけても...。」と思う人も少なくないかもしれない。
一方で、ちょっと興味が湧いたからといって、いきなり高額なフルサスペンションMTBを衝動買いするわけにもいかないだろう。

せっかく興味を持とうにも何から始めれば良いのか...実際そう簡単にはイメージできるものじゃありませんよね。

「でも、これから先のあなたの人生の中で、一番体が若いのは"今"であることには変わりない。せっかく抱いた好奇心が年齢とともに老いてしまうなんて、もったいない!」

これが、私たちBREEZERが、TRAVERの開発に着手したきっかけです。

あれこれ考えずに思い切って飛び込んでみれば、なんとかなるもの。後にそう思ってもらえるようなバイクを作ることを目指して。


 
 

 

 

 

様々な自転車メーカーに支持され信頼の耐久性を誇る4130クロモリフレーム。長く乗れることはもちろん、素材本来のしなりとその耐久性は、幅広いシチュエーションでその真価を発揮する。

コンポーネントにはSHIMANO話題の新世代コンポーネントQUES U6000(1×10)を採用。幅広い速度域と変速/チェーンに関するトラブルのリスクヘッジはもちろんのこと、従来のコンポーネントに比べて耐久性も向上し、日常のカジュアルライドから本格的なトレイルライドまで幅広く対応する。

フレームが許容する最大サイズの27.5x2.8"セミファットタイヤを標準装備。プラスサイズタイヤならではの別次元のトラクションによって、リジッドバイクの醍醐味を最大限楽しむことができるはず。

アイレットも豊富に装備しており、ギアやバッグ類の取り付けの選択肢も広がる。ピュアなMTBにとどまらず、トレイルジャーニーなバイクとしても活躍することだろう。また、シートチューブには内装式ドロッパーシートポスト用の穴も装備されている。

3連アイレットが装備されたフロントフォークは1-1/8"~1.5" Tapered規格のサスペンションフォークへの換装(100mm〜120mmトラベル推奨)が可能。よりタイトにダウンヒルを攻めたい方も置きざりにしない。

ブレーキは油圧ディスクブレーキで路面のコンディションに関わらず安定した制動力を発揮。また、前後ブーストのスルーアクスル方式で、ホイールの横剛性も抜かりなし。


あなたがもしピュアにダウンヒルを楽しみたいだけなら、フルリジッドMTBは決して素直な選択とは言えないかもしれない。
でも、ダボ穴が豊富に装備されているTRAVERであれば、バイクパッキングだってお手のものだし、
もちろん、フロントをサスペンションフォークに変えればちょっとしたダウンヒルだって十分に楽しむことができる。

 

 

むしろ、あれもこれも楽しみたい、そんな好奇心旺盛なMTBビギナーにとっては、リジッドならではの気軽さと幅広さは何にも替え難い恩恵となるはず。

フルリジッドMTBだからこその楽しさと可能性なら、私たちが身をもって知っているから、心配はいらない。

舗装路が10年後その景色を大きく変えることはあっても、トレイルの概念は、この40年間もそう大きく変わっていないのだから。

山を精一杯楽しむのに忘れてはいけないのは、サスペンションでも、高価な機材でもない。
自分の中から湧き出るピュアな「好奇心」があれば、MTBは誰だって楽しめるものなのだ。